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うさぎの島

設計部  フィーリングガーデン   

先週、広島県はしまなみ海道の近くに浮かぶ「大久野島」という所へ仲間で行って来ました。 ここは戦中、毒ガスを製造していた施設があり、今もなお廃墟としてその姿を残しています。 そのせいで、当時は地図から島が消されていたそうです。 山陽自動車道本郷ICを下車、下道を20分程走り、忠海港へ。 島にはフェリーで渡ります。連絡船とフェリーがだいたい1時間に1本くらいのペースで運行しています。 ちなみに往復、大人600円でした。 島に着くとすぐ存在するのが発電所跡。 ガス製造工場等に電気を供給するために、島に発電所が設けられていたんです。 今では当時の様子を伺い知ることは出来ませんが、建物だけはそこに残っています。   そこから程なく歩くと、火薬貯蔵庫に到着します。 爆発しても天井が吹き飛んで被害を抑えるようになっているようで、今では壁のみが残っていました。 大量のアンティークレンガの塊にしか見えなかったのは職業病というやつなのでしょうか。   更に山を登ると、展望台に着きます。 周囲数キロの小さな島ですが、ここからは360°のパノラマが楽しめます。 天気も良かったので、瀬戸内海を一望することが出来ました。   そして、この島のもう一つの名前が「うさぎ島」。 戦後に持ち込まれた数羽のうさぎが、天敵の居ないこの島で繁殖して、現在300羽以上が暮らしているそうです。 島に入ってからというもの、どこもかしこもうさぎだらけで、こんな高い展望台の周りにも住んでいました。 彼らも人に非常に慣れていて、島に渡る前に買っておいたエサをあげるとすぐ寄ってきます。 年間10万人程の観光客が訪れるそうですが、道中見る限りエサには困ってない様子です。 それだけの観光客が来ているのにゴミなど全く落ちておらず、モラルのいい方ばかりなのかなぁ、と少し安心しました。 (掃除に力を入れて頂いているだけかも知れませんが・・・)   それから山を降り、国民休暇村へ。 ここにはかなり多くのうさぎが集まっており、見渡す限りうさぎだらけです。 恐るべき密度のうさぎです。 ここのうさぎ達は一番人に慣れているようで、エサを持ってなくても近づいてきてくれます。     思ったよりも爪が鋭くて、一部みみず腫れになったりもしました・・ フェリーは便に限りがあるので、間に合わなくならないうちに撤退です。 島は半日あれば十分に見て回れるので、昼過ぎに来ても楽しめました。 当時は毒ガスが漏れたのを感知するために飼われていたうさぎ達ですが、戦争の終わった今ではとても平和そうに暮らしていました。 小さな島ですが、色々と学ぶ事が出来る場所なので、また機会を作って行ってみたいと思います。 ※今回の写真の一部は友人からご提供頂きました。