スタッフブログ

法面植栽、石積み土留

工事部  坂林 俊宏   

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四畳半のカフェって狭いと思うでしょ

ええ・・・・・・その通り、せまいですよぉー でも居心地はサイコー。

天井の低さ、店主さんとの距離感、裏には篠山城跡の堀。落ち着く空間になっております。

外構、お庭造りもこの距離感やホッコリ感などなど通じる所がありますね。

 

今回は、法面を植栽する時の土留と石積み土留をご紹介させて頂きます。

1.一番下の石(根石)をまず並べ、しっかりコンクリートで固めます。

  石は経年変化で黒っぽくなり難い、錆石を使っています。

  色んな積み方がありますが、今回は崩れ積みです。コツは石と石の谷間の作り方が一つのポイント

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 2.段々と石が積み上がってきましたが、なかなか合う石が見つからないので、結構時間がかかっています。

  短気ではいけません。これだけは、いくら技術が進歩しても人間の手で一つ一つ積み上げて行くしかないですね。

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 3.徐々に石垣土留の形になってきました。時間はかかりますが石積みは大変やり甲斐があります。

  この天下(てんした)石は仕上がりに大きく影響します。

  うっすら、天端(てんば)の糸が見えていると思いますが、この仕上がり高さを計算して天下石を施工します。

  この石が大き過ぎると、天端石が小さくなり仕上がった石垣が貧弱に見えてしまいます。

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 4.石垣土留とその上、法面植栽土留(しがら組み)の完成です。

  石積みやお庭創りの作業をしている時は、本当に楽しく時間の経つのが早く感じますね

  昔ながらの工法ですが、法面のしがら組みは簡単で安価なのでお勧めします。

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 ☆石工事(石積みや景石などなど)は昔の事を考えると、かなり少なくなって来たかな。と思いますが

  不思議なもので、また注目される日、陽の目を浴びる日が必ず帰ってくると思います。その時のために

  先人たちの作品を見て、聴いて、動き回りたいと思います。