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世界が認めた絶景、河内藤園

広報部  フィーリングガーデン   

長いゴールデンウィークが終わり、今日からいつもの日常が始まりました。皆さま、この10連休はいかがお過ごしでしたか?

私は令和の初日、九州の大宰府を訪れた帰りに、北九州市の河内藤園というところに行ってきました。

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河内藤園は日本ではあまり知られていなかったのですが、2012年、海外のサイトで「実在する世界の美しい場所10」に、さらに2015年にアメリカCNNの選ぶ「日本の最も美しい場所31選」に選出されたことをきっかけに外国の人々の間で人気が高まり、日本国内でも徐々にそのうわさが広まっている場所です。

昭和43年。創始者である樋口正男氏が「自分の生きた証を残したい」との思いで何もないところから開墾を始められたのだそうです。今では3代目となり、ご親族やご近所の方たちの手によって整備が続けられています。広大な敷地に生える約200本の藤の管理や、毎年訪れる多くの観光客の受け入れを、行政の手を借りず、すべて個人の力でされていることには大変驚きました。

急速に人気が高まり、一気に多くの観光客が訪れたことで、一時は藤の根が踏まれて弱ってしまうこともあったとか。一度弱ってしまった藤は3年間は花が咲かないとのこと、今は鑑賞用の通路に板を張りめぐらせ、直接根を踏まれることがないように木々を守っておられました。

管理をされている男性のお話を伺うと、毎年花が終わった後、実をつけることがないように(実が生ると栄養が実に取られてしまうそうです)、一房ずつ手作業で花柄摘みをされるそうで、「この状態を作るのにはすごく手がかかってるんだよー」とおっしゃっていました。藤棚の下で上を向きっぱなしの作業はとても疲れるので1日3時間が限度なのだそうです。

こうして手間暇かけて維持管理されている河内藤園。個々の入場料は仕組みが変わっていて、花の咲き具合によって値段が変わります。最初は500円から始まって、見ごろの時期には1500円。ちょっと高いなーと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際行ってみると1500円の時期に見ることが出来たら「良かったー一番良い時に見られた!!」と思える見事さです。どうせ行くなら是非満開時を狙って行ってみてください。

※近隣の大渋滞を避けるため、ここ数年はコンビニで前もって入場券の購入が必要となっています。訪れたい日と時間帯を指定してチケットを一枚500円で購入し、差額は現地で支払います。一時は4時間の渋滞が発生してしまったこともあり、その解決策として、チケット制を導入されたそうです。おかげでゴールデンウィークの真っただ中でも渋滞に巻き込まれずにスムーズに入場することができました。