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富士山を見る旅に

アフター部  フィーリングガーデン   

アルプスの山々から遠く小さく富士山が見えただけで嬉しかったものだ。
新幹線に乗ると、そろそろ車窓にあの大きな富士山が見える頃だと思うとソワソワした。

思う存分富士山を見てみたいという思いだけで、1月親族の結婚式に出席した帰り富士山を見る旅に向かった。

 

河口湖からの富士山

雲間から時折姿を見せる雄大な富士にやはり心が踊る。
冬のせいか思ったほどの人出ではないが、アジアからの観光客が多い。

河口湖からの富士

西湖からの富士山

ひと気の少ない湖岸に、海外からのカメラマン数人。
静かでゆったりとした富士。

西湖からの富士

田貫湖からの富士山

田貫湖畔の休暇村富士に夕刻到着、富士はすっかり雲の中に。
富士山の真西に位置する田貫湖は、4月8月のダイヤモンド富士と逆さ富士を見ることが出来る有名なパワースポットらしい。

夜半、明朝の富士を思って眠れずにいると、窓には星空にくっきりと黒いシルエットを浮かべる富士、これだけで感動。
その暗闇の中、漆黒の田貫湖岸を明かりがゆっくりと動いてゆく。どうやら明け方の富士をねらって集まるカメラマンらしい。
今から朝まで待つのか、、、すごいなあ。

夜明け前、震えながら日の出を待つことしばし、無風・快晴で逆さ富士撮影にもってこいの朝だが、湖面が鏡のようになった瞬間、雁(ガン)の集団がスィーッと移動し、キンクロハジロがボチャンと潜って湖面を波立たせる。
「まったく、もうー」の声や「これが自然なんだから、、、」の声がカメラマン達からもれる。
カメラマンには悪いが、ただの観光客の私にはクスッと笑える状況。

雁の集団が

見事な逆さ富士の写真をよく見ますが、それを撮ることの出来る瞬間はたやすく与えられるものではないらしい。

田貫湖からの富士

金色の朝陽に包まれた湖畔を散歩して戻ると、カメラマン達の姿は消えていた。

田貫湖

美しい風景や圧倒的な迫力の写真、丁寧に作り上げられたテレビなどの情報も身の回りに溢れています。
でも、「そこに行かなくては見えないものが、あるのでしょうね」とは、
作家 城山三郎さんがおっしゃった言葉だそうだ。

振り返って、見慣れた我が家の庭も、時折、美しい瞬間を見せてくれることがあります。
これも我が家の庭を持ってみなくては見えないもの、なにかなのでしょうね。
そんな美しい瞬間をお客様のお庭にもつくることができたらと思うこの頃です。