EV車(電気自動車)の普及が加速します
2020年12月、経済産業省は関連省庁と連携し、「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を策定しました。これは当時の菅政権が掲げた「2050年カーボンニュートラル」への挑戦を、「経済と環境の好循環」につなげるための産業政策です。そして、その改訂版が2021年6月に発表されました。
日本では「2035年までに乗用車の新車販売で電動車100%を実現する」という方針が定められました。
※ “電動車”には、EV(電気自動車)だけでなく、HV(ハイブリット自動車)やFCV(燃料電池自動車)なども含みます。
具体的な施策としては、電動車の導入支援や買い替えを促進するための措置、高速道路利用時のインセンティブ付与、国立公園等の駐車料金減免の検討などが挙げられます。
さらに、公共用の急速充電器3万基を含む充電インフラを15万基設置し、2030年までにはガソリン車と同等の利便性を実現することを目指しています。また、2030年までには、水素ステーション1,000基程度を最適配置で整備し、商用車向けには充電・充てん設備の整備を推進します。燃料電池自動車については、道路運送車両法と高圧ガス保安法の関連規制一元化も計画されています。
補助金の交付も行われており、EV車の普及はこれからも加速します。
EV車(電気自動車)の充電について

EV車の購入を検討するにあたって、充電設備について疑問や不安はありませんか?
現時点では、EV車をガソリンスタンドのように5分で満充電できる設備はまだ存在しません。急速充電スタンドであっても、バッテリーを約80%まで充電するには約30~40分かかります。さらに、充電スタンドはまだまだ少ないため、外出先だけで充電することは現実的ではありません。
そこで重要になるのが、自宅での充電です。
自宅駐車場にEV充電スタンドを設置すれば、外出先だけではなく自宅でも充電が可能となり、利便性が大幅に向上します。EV車の購入を検討する際には、自宅への充電設備の設置も一緒に考えてみてください。そうすれば、夜間電力を利用して自宅でじっくりと充電することが可能になります。
この記事では、充電設備の設置にあたっての注意点や実際の施工例を詳しくご紹介します。
自宅用EV充電スタンド設置のポイントと注意点

新築やリフォームを考えている方は、駐車場に200Vのコンセントを設置することをおすすめします。すでにリフォーム済みの方や、後からEV充電スタンドを設置する予定の方は、以下の点にご注意ください。
EV車の充電スタンド設置の際には、自宅の電力使用状況を理解することが大切です。
一度にたくさんの電化製品(エアコン、冷蔵庫、電子レンジ、ヘアドライヤーなど)を使うと、電力が一気に消費されます。その状態でさらにEV車を充電しようとすると、電力の供給が追いつかず、ブレーカーが落ちてしまうことがあります。
だからこそ、電気の知識が豊富な業者に相談することが重要です。
EV車(電気自動車)の充電スタンド:3kWタイプと6kWタイプ

家庭用のEV充電スタンドには、3kWタイプと6kWタイプがあります。
日本で一般的に販売されているEV車は、ほとんどが家庭用の3kWタイプのEV充電コンセントで充電できます。このため家庭用では、3kW(単相AC200V × 15A)の出力を持つ充電スタンドが主流です。
また、2倍のスピードで充電が可能な、高出力の6kWの充電スタンドもあります。ただし、6kWタイプの充電スタンドを利用する場合は、いくつかの条件を満たす必要があります。
まず、自分の車が6kWの充電に対応しているかを、購入時にディーラーに確認しましょう。次に、自宅の設備もこの高出力に対応できるよう、6kW対応の充電スタンドの設置が必要となります。
なお、家庭での電力供給量や、他の電化製品とのバランスも念頭に置くことをおすすめします。EV車の充電は大量の電力を消費するため、家庭全体の電力管理に注意が必要となります。
EV車(電気自動車)は雨の日でも充電できる?

雨の日でも、EV車は充電できます。EV車は、雨天時の走行・駐車・充電などを想定して設計されています。
雨の日でも安全に充電するためには、以下の点に気をつけてください。
まず、プラグや充電コネクターの接触部は、なるべく雨や水分に触れないようにすることが大切です。また、手が濡れた状態でこれらの部分を触らないようにしましょう。万が一、これらの部分が濡れてしまった場合は、布などでしっかりと拭き取ってから使用しましょう。
ただし、大雨で車両やコンセント周辺が浸水する恐れのある時や、落雷が予想されるような時は、安全のため充電を避けましょう。また、ご自宅の駐車場に屋根を設けると、雨天時の充電がさらに安心になりますよ。
以上のことを心掛ければ、雨の日でもEV車の充電は安心・安全に行えます。
フィーリングガーデンのEV車対応の外構工事

SDGsやカーボンニュートラルの推進を受け、「2035年までに、乗用車の新車販売で電動車(EV車、HV車、FCV車)100%を実現する」という政策が発表されています。すでに2022年には、EV車の販売台数が8万台を超え、普及は確実に進んでいます。
しかし、電気自動車の普及が進む一方で、電力不足になることが予想されています。こうした状況から、省エネ(ZEH)住宅の推進も重要な課題となっています。
省エネ(ZEH)住宅の外構工事についてはこちらをご覧ください。
このような背景を踏まえ、フィーリングガーデンでは以前からEV車対応の外構工事やEVスタンド設置に対する取り組みを進めてきました。
ただし、単に充電スタンドを設置するだけでは、家庭の電力供給に影響が出る場合もあります。そこで私たちは、ご自宅の最大電力の把握や充電スタンドの適切な位置決め、利便性、操作性についての知識を深め、プランのご提案から施工まで、慎重に進めています。
安心・安全で便利なEV車対応の外構工事は、フィーリングガーデンにおまかせください。