新築外構工事とは
新築外構工事とは、新築にまつわる外構工事・お庭工事全般のこと。外構工事は、家・ビル・店舗などの、建物本体以外の外部まわりの工事のことです。
新築外構工事で失敗しないためのポイント
フィーリングガーデンは外構工事に長年携わる中で、新築外構にまつわるお客様のお困りごとを多数お聞きしてきました。多くの方にとって、家づくりは一生で一度のこと。新築は、人生の中でも大きな買い物です。だからこそ失敗のない新築外構工事をしていただければと、外構工事専門業者の立場から、新築外構を失敗しないためのポイントや注意点をまとめました。
建築会社の外構プランは、プラン内容・デザインが価格に見合わないことが…
プラン内容やデザインに希望が反映されていない割に、思ったよりも高い
建築会社(ハウスメーカーや工務店)の外構プラン内容では「自分たちの要望が伝わっていない」、「好みのデザインイメージではない」、「なのに価格が高い」というお困りごとを多くお聞きします。なぜこのようなことになるのでしょうか。
建築会社の外構工事は一般的に、建築会社がご要望を聞き取り、提携の外構工事業者に伝えます。「お客様→建築会社→外構業者」と伝聞になるため、要望が正確に伝わりにくいのです。
また、建築会社の仲介手数料も上乗せされるため、「建築会社の外構プランは高い割に要望が反映されていない」というご不満に繋がります。
たしかな知識や技術を持つ職人達のいる外構工事専門会社が最適
外構お庭の専門会社は、デザイン面・機能面・使い勝手などのお好みやご要望、ご不満点・お困りごとなどをお客様から直接お聞きし、専門業者ならではの知識と技術で、ご要望を反映したプランを作成します。仲介費用がかからない分、建築会社のプランと比較した場合、同じ予算でもより一層ご要望に沿ったご提案が可能です。また、経験豊富な外構職人の工夫やアドバイスを取り入れたご提案も、外構専門業者ならではの魅力です。
新築工事の契約に外構工事も含まれていて後悔
建築会社は建物優先=外構工事は二の次
建築会社は建物(家)優先なので、外構は二の次になります。そのため、建築工事で次々とグレードアップをすすめられて費用がかさみ、家が建つ頃には外構工事の費用がほとんど残っていないことも。
結果、家は立派なのに外構は最低限になってしまって暮らしづらい、とお困りになる方が多くいらっしゃいます。
建築は建築会社、外構は外構お庭の工事専門会社、と個別契約で
そこで大切なのが、建築予算と外構予算を分けて考えることです。
外構は、家にとって“大切な顔”。専門の業者に依頼して、理想のお庭にしたいものです。
しかし建築会社から「外構工事も契約に含まれているので他社には依頼できない」と断られる場合があります。これは、建築契約の前に「外構工事は自分で探した業者に依頼したい」と伝え、外構工事の分離発注の了解をとってから建築契約を結ぶことで回避できます。そうして建築と外構を別々に契約できるようにしてから、じっくりと検討し、自分たちの要望をかなえてくれる専門業者と外構工事の契約をするのがおすすめです。
建築会社の提携ローンを安易に選択すると…
銀行ローンを建築会社まかせにすると失敗することも
銀行ローンのことがわからないからと、建築会社に言われるままに安易に提携銀行でローンを組むのはおすすめしません。
たしかに、建築会社に任せてしまえばラクです。
しかしこの場合、建築と外構工事を合算しただけの詳細のない見積もりを銀行に提出し、そのままローン契約から工事へと進むことが多いです。
そうなると外構工事も建築会社に任せるしかなくなり、より自分たちの要望をかなえてくれる業者を選ぶことができなくなってしまいます。
家は家、外構は外構、別々に銀行ローンを組む
銀行ローンは、難しいものではありません。銀行窓口に行けば、契約方法から金利まで丁寧に教えてくれます。建築や外構工事の見積もり・源泉徴収票があれば、簡単なローン見積もりを出してもらえます。2-3店舗も回れば、金利も含め、自分たちにとって最適な銀行が見つかることでしょう。
こうして賢く銀行を利用することで、納得のいくローンを組むことができるだけでなく、建築は建築の専門会社に、外構は外構の専門会社に依頼し、より満足のいく家とお庭を作れるようになります。
建築会社との打ち合わせは建物主体で、外構工事の話はほとんどないことが…
外構の話は家の工事の後になり、説明なしで進むことも…
「外構工事は家の建築工事の後になるので、また時期がきたら話します」と言われ、結局ほとんど説明がないまま進められてしまった……というお話をよく伺います。また、建築で費用が膨れ上がり、外構工事にはあまり予算が割けなくなった……という失敗もよくあります。
失敗しないための専門業者選択
建築会社は外構工事の専門会社ではないため、どうしても建物の建築が最優先になります。そのため、建築と外構工事の取り合いが不十分で配管ルートの調整が難しい、バリアフリーには適さない高低差がある、立水栓の位置が悪いなど、難点だらけのお庭も少なくありません。
出来上がりの完成度を求めるなら、建物と外構はそれぞれの専門業者に任せるのがおすすめです。
建築会社は外構専門ではないため、外構知識が不十分なことも
たとえば雑草の根が残った状態で表面の土だけを入れ替えても、1年も経たないうちに雑草が生えてきます。適切な植栽計画ができておらず、地中に埋められた配管のつなぎ目から根が侵入して下水が逆流してくることもあります。
建築会社の外構工事ではこのように、植栽に強い外構工事専門会社なら絶対にしないような施工をすることがあります。
こういった点に気をつけて、失敗のない業者選びをして、後悔のない新築外構工事をしていただければ幸いです。