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プラムポックスウィルス(梅輪紋ウィルス)に注意

2015/02/19
    来月、伊丹市最大の梅林「緑ヶ丘公園」の梅50種類378本が全て伐採されてしまうそうです。 理由は公園内に果実の変形などの症状を示すプラムポックスウィルス(ウメ輪紋ウィルス)に感染した木が見つかったため。 


    プラムポックスウィルスとはアブラムシ等が媒介するウィルスの一種でウメの場合は、感染すると葉に輪のような形の斑(ふ)が入る症状が現れます。 サクラ属(サクラ節を除くウメ、モモ、スモモ、アンズ、ネクタリン、オウトウなど)、セイヨウマユミ、ナガバクコ、ヨウシュイボタの生植物(苗、切り花、切り枝など)に感染し、一度感染すると残念なことに治療方法がないそうです。 よって感染が確認されると周りへの感染拡大を防ぐために即伐採、焼却を行うことになります。


    プラムポックスウィルスの感染は大阪府、奈良、和歌山、兵庫県内では伊丹市の他に 川西 宝塚 西宮 尼崎 三田各地で見つかっているそうです。 盆栽や鉢植えなどの小さな木が感染しているケースも考えられるので「おかしいな」と思ったら速やかに最寄りの植物検疫所や都道府県の病害虫防除所に連絡しましょう。 


    それにしても樹齢35年にもなる木を含む400本近くの梅の木が伐採されてしまうことは本当に残念なことです。長年にわたってこの公園の整備に携わってこられた方達、親しんでこられた地域の方達のお気持ちを思うと心が痛みます。

    ただ、最後の梅を楽しんでもらえるようにという市の計らいで伐採開始時期は「3月9日」とできるだけ時期を遅らせられたとのことで見納めにはまだ間に合いそうです。


    ※尚、このウイルスは果実を介してウメ、モモ等の核果類の果樹に自然感染したという報告はありません。 また、このウイルスは植物に感染するものであり、人に感染しませんので、果実を食べても健康に影響ありません。(農林水産省ホームページより)

    上記写真は農林水産省http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/keneki/k_kokunai/ppv/ppv_information.htmlページの写真を加工して作成しました。