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住宅のバリアフリー…外構のバリアフリー

2015/03/03
    高齢化が進む昨今、介護が必要な人の為に「温水洗浄機能付きポータブルトイレ」が急速に普及しつつあるそうです。

    もともとポータブルトイレは介護保険の給付対象となっていて、費用の10万円までは1割の個人負担で購入することが出来ます。しかしながらウォシュレット等の温水洗浄機能については贅沢品であるとの見方もあり、介護保険の対象とするかしないか、その判断は各自治体に任されているそうです。現在、日本の一般家庭での温水洗浄機能付き便座の普及率は7割を超えており、若い頃から当然のようにこの機能に慣れ親しんできた人たちがやがて介護が必要になった時に、ポータブルトイレにも同じ機能を…というニーズが増えるのも当然のこと。もはやこれは贅沢品とはいえない時代なのではないでしょうか。

    介護を受ける人にとってできるだけ他人の手を借りずに用を足せたり、自身の清潔を保てることは一人の人間として最後まで保っていたい自尊心を守るためにもとても重要な要素ですよね。一日も早く、どの自治体でも介護保険支給対象に認められますように…と願います。

    先日このポータブルトイレを更に進化させた商品としてTOTOから開発された寝室に後付けできるウォシュレット付きの水洗トイレ「ベッドサイド水洗トイレ」を新聞記事で見かけました。
    汚物を細かく粉砕してから細いホースを経由して屋外排水管に流す仕組みなのですが細い排水管で良いので大掛かりな工事が不要であること、固定する必要がないので部屋内での移動が自由にできるなどの利点があり、このトイレならポータブルトイレのように使用後の後始末が不要なので介護する側にとっても負担が大きく減りるという大変魅力的な商品です。

    「高齢者がトイレに行ける環境を整えるとそれがリハビリの目標になり、一度トイレに行けたという体験を得られれば次もがんばろうとさらなる意欲が生まれます。家庭でも排泄介護の負担が軽減すれば、介護にあたる方の身体と心に余裕が生まれます。家族の生活の質(QOL)を高めることにつながるでしょう。」(TOTOホームページより抜粋)価格は50万円近く…と高めではありますが、嬉しい事に今年の4月より介護保険の給付対象になるそうです。

    ところで介護保険といえば、バリアフリーのための工事として外構工事もその支給対象になっていることをご存知でしょうか?例えばアプローチに手すりを設置する、階段をスロープに作り変える、滑り防止のために通路面の材質を変更する等の工事は補助金支給対象となっています。

    高齢者の多くが転倒による骨折が原因でその後寝たきりになってしまうという事例がとても多く、そのほとんどが住まいの敷地内で起こっているそうです。そのような事故を未然に防ぐためにも転ばぬ先の杖…早めにご検討されることをおすすめします。

    兵庫県の場合、住宅改修補助金として通常の介護保険以外にも「人生80年いきいき住宅助成事業」等の助成金なども用意されています。改修工事の際にはご自分の事例が給付対象に当てはまるかどうか、どんな補助金制度があるか、自治体やケアマネージャーさん等にたずねてみられてはいかがでしょうか?

    弊社ホームページではお洒落な玄関スロープの施工事例等をご紹介させて頂いておりますのでこちらも是非ご覧下さい。