無駄で成り立つ現代社会

2012年12月13日
エネルギー変換効率というものがある
投入したエネルギーに対し回収できるエネルギーの比率のことです
発電を例にとってみると
火力発電なら石炭や石油、天然ガスなどを燃やして電気を作ります
しかし燃料を燃やす上で熱としてエネルギーは逃げていきますし
いろいろな機械を動かすのでそこでもロスは発生します
ですので100%の効率で電気に変換することはできません
だいたい40%~43%しか電気としてエネルギーを回収できないようです
その他も見ていくと
発動機なら
ガソリンエンジンが20~30%
ディーゼルエンジンが50%以下
照明の場合
白熱電球が3~5%、蛍光灯が28%
注目されているLEDですら5~25%しかない
大抵が熱として無駄に消えていくのです
いかにこの効率を100%に近づけていけるかが
大量にエネルギーを消費する現代社会最大の問題ではなかろうか
そんな中注目したいのが有機エレクトロルミネッセンス
いわゆる有機ELです
これは発光層を有機化合物によるLEDで形成しています
実用化されているもので言えば有機ELディスプレイなど耳にすることがありますね
この有機EL何がすごいかというと電気から光への変換効率が100%に近く
ほとんどエネルギーロスがない
形状も薄いシート状で柔軟に曲げることも可能であり
LEDの様な点発光ではなくシート全体を面発光させるので
照明としてこれほどすぐれたものはないでしょう
コニカミノルタのホームページに有機EL照明の利用が出ていました
http://www.konicaminolta.jp/about/research/oled/index.html
天井に照明を取り付けるのではなく天井自体が照明になったり
これからの照明の概念が変わるかもしれませんね
外構工事でも門灯がなくなって門柱自体が光るなんていうことが
近い将来現実になるかもしれません
最後に限りある資源と“無駄”によって作られている大切なエネルギーを
“無駄なく”使いましょうねm(_ _)m
「地球が持たん時が来ているのだ」と覆面の男も言っていたし