インドネシア④ 銀行

2025年5月26日
引続きインドネシアの生活で感じたことを書いていきます。
銀行
当時、日本の銀行の口座は土日に下ろすことが出来ても入金が出来ませんでした。
あるいは土日に振込んでも、先方には月曜日にしか着きませんでした。今は着くようですが。
当時、すでにインドネシアでは両方出来ていました。
出金が出来るのに、入金が出来ないというのはおかしなことです。
何故、インドネシアの銀行が出来て、日本の銀行が出来ないのか?
当時のインドネシアの銀行が日本の銀行よりも進んでいるということでしょうか?
よく利用したのは、Mandiri銀行とBNI銀行。
口座を作るのは大変で、最後に条件付きでBRI銀行で口座を作りましたがほとんど利用できませんでした。
日本からシティバンク(途中でSMBC信託銀行になりましたが)の口座を作って持っていきました。
このカードはインドネシアのATMで利用できます。
出金されるのは勿論インドネシアルピアです(その日のレートで)。
一番大きな紙幣はRp100,000です。これは日本では1,000円札です。
ですので大きな額にしますと、日本の紙幣の10倍の量になります。
たしか他の国でも日本の1000円札くらいが一番大きな紙幣であるところが多いはずです。
数万円を下ろしますと、数十枚のお札が出てきます。
驚いたのは、出てきたお札がすべて向きが揃っていることです。
どこの銀行のATMでも必ずお札の向きが揃っています。
何故、すべてきれいに揃っているのか、不思議でした。
インドネシア人のほうがおおざっぱで、仕事もいい加減なことが多いです。
なのに、すべてのお札が揃っています。
最近でも、日本のATMから出金されるお札は揃っていません。
インドネシアの銀行には驚きました。
見方を替えれば、日本の銀行がいい加減なのかもしれません。
インドネシアの銀行の写真を載せていますが、とても日本の銀行よりも進んでいるとは思えません。
他の国で出来ないことでも日本では出来ると思っていましたが、まさか銀行に出来ていないことがあるとは。
外に出てみないと分からないものです。
話は変わりますが、国内で生活する以上に、海外ではキャッシュカードは大切になります。
ATMでお金を下ろしてカードを取り忘れたことがあります。
日本のようにカードを取るまでアラームは鳴っていません。
音がしないので、カードを取り忘れやすいです。
ATMを後にして、バイクに乗っている時に気が付き、すぐに戻りました。
約20分くらいだっと思います。
すでにATMにカードはありませんでした。
後日、このATMの銀行とCity Bankのスマラン支店に行きましたが、結局カードは返ってきませんでした。
ATMに残されたカードはそのままではなく、ATMが没収します。
ATMで没収されたカードは返却しない規則だそうです。
新しいカードを日本に申請して、インドネシアで受取るまで結構な日にちが掛かったと思います。
今では思い出話になりますが、カードを没収されたのが休日の出来事だったので、その日は1人でかなりパニックになっていました。
どうしよう、どうしよう・・・と。(笑)
携帯
2014年当時はインドネシアでの携帯はスマホでない携帯(折りたたみのの出来ない小さな携帯)が主流でした。
2018年にはスマホを持っている人もかなり増えてました。
まだスマホを持ってなかったインドネシアの友人から、日本に帰ってきてから、Messengerのビデオチャットがありました。
今ではスマホが当り前になっているようです。
インドネシアで私が買ったスマホは初めがlenoboで、次はAsusでした。
共に1万円前後だったと思います。
ダブルSIMで、一つが通話用、これはチャージをして使い続けます。
コンビニにチャージ専用の機械が置いてありました。
電話番号と金額を入力して、発行された紙をレジに持って行き、お金を支払います。
もう一つがインターネット用。
こちらは使い捨てで、使い切れば交換します。
種類が1ギガから10ギガまであったと思います。
日本のように料金後払いではないので、少し面倒でした。
人気のある機種はOPPOやSamsungで、中古市場が盛んでした。
街中にたくさん中古の携帯販売ショップがありました。
警察
警察官は日本の警察に比べて、制服にかなり威厳があります。
ベルトのバックルや帽子に金色の装飾品が付いており、また胸にもバッチが多く付いていました。
暑いにもかかわらず長袖シャツをきちっと着用しています。
見かけの迫力で相手を従わせようとの意図かもしれませんが、近くで見ると迫力があります。
インドネシアと日本の警察官の制服のどちらを着たいですかと言われれば、インドネシアです。
検問
主要道路でよく警察官10人前後で検問をしていました。
無免許運転も多いのでその取り締まりですが、違反をしていても500円を払えば解放されます。
払わなければ警察に連行されます。
外国人の私は倍の1,000円を要求されます。
国際免許を取って持って行きましたが、インドネシアはジュネーブ条約非加盟国です。
この国際免許を提示しますが、知識のある警官には通用しません。多くは通用しましたが。
それでも1年ごとに更新して持って行きました。
この徴収されたお金はこの検問の警察官で分けると聞きました。
500円払えばまた運転出来るので、無免許の人にとっては良いかもしれませんが、日本では考えられません。
真実かどうかは分かりませんが、警官のおこづかい稼ぎだと。
外見は負けても日本の警察官のほうが立派です。
ちなみに150ccまでのバイクは良く止められます。
私もCB150ccを乗っている時はよく止められました。
月に2度は止められていたと思います。
合計20回くらい、罰金を払ったのは5回くらいでしょうか。
250cc以上のバイクは極端に止められなくなります。
何故かはわかりませんが、Z250ccに乗ってからは全く止められませんでした。
Z250ccには2年乗っていたのですが、止められたのは一度だけです。
その時は、通るバイク全てを一列に止めて検問をしていました。
全車を検問するのは非常に珍しいです。
何か事件があったのかもしれません。
その時は100km離れた取引先の工場に、1人で検品に行っていましたので詳しいことは分からなかったです。
250ccのバイクは150ccに比べて価格が一気に高くなります。
150ccまでのバイクはインドネシア国内で製造しているので安いのですが、それ以上は輸入品になるので、バカ高い税金を掛かられて高額になります。
それに乗っている人間が免許を持ってないはずがないとの考えからかもしれません。
インドネシアにもハーレーダビッドソンが売っていましたが、日本の価格の3倍です。
1000万円近くします。
かなりの金持ちしか買えません。
ハーレークラブなるものがあるそうで、一度バイクでジョグジャカルタに行く最中に、後ろから警察のバイクに先導されて10数台のハーレーが抜いていきました。
警察のバイクはサイレンを鳴らし、前を走っているバイクを排除します。
その後をハーレーが通るのですが、物凄いスピードです。横を通り過ぎたと思ったら、あっという間に見えなくなりました。
警官が交通ルール無視で、金持ちクラブを先導する。
この辺りも日本では考えられません。
残念ながらお金さえあれば、ある程度のことができる国です。
道路
日本と同じ左側通行です。
中心街以外の道路にはほとんど信号がありません。
道路の状態は、1年中高温なのにアスファルトの品質が悪く、過積載のトラックが多いせいで、道路のいたるところに穴が空いています。
穴を埋める舗装をしても、また違うところに穴が開く、の繰り返しです。
気を付けないと、バイクで大きめの穴にはまれば転倒します。
乗用車の運転は以前書きましたが、非常にマナーが良いです。
ただし、ダンプとバスは別です。マナーが悪いです。
全ての人ではないですが。渋滞しているときはだいたい反対車線は空いています。
2車線づつある道路の、この反対側の追い越し車線を走るダンプとバスが多いです。
つまり勝手に2車線づつの道路を片側で3車線使用している状態です。
よくあれで事故が起こらないなと思っていました。ほとんど曲芸です。
お互いスピードを落とさず、パッシングしながら近づいてきて、いつもすれすれで車列に戻ります。
日本ではパッシングすると、「どうぞお先に」で譲ることが多いですが、向こうのパッシングは「どけ!どけ!どけ!」です。
日本の感覚で間違えますと、大変なことになります。
今回はここまでとします。