伏見稲荷と平等院鳳凰堂

2015年11月12日
京都の紅葉にはまだ早いかな…と思いつつ、先日、かねてから行ってみたいと思っていた伏見稲荷と平等院鳳凰堂を訪れました。
商売繁盛・五穀豊穣の神様として、厚い信仰を集める伏見稲荷大社。
安産や、万病平癒、学業成就などのご利益があるそうです。
期待通りの赤い鳥居の道。思った以上に道のりは長い。
鳥居を寄進された方のお名前や会社名が記されています。
「申年の男」って…誰?
伏見稲荷は拝観料無料、そしてお稲荷さんの目の前の広い駐車場も無料でなんだか全体的に太っ腹というか大らかな印象でした。
そして次に訪れたのが平等院鳳凰堂。24年9月から約2年間の修復工事を終え、今年の春から拝観再開されました。
10円玉に記されたあの姿。本物をゆっくり眺めることが出来てその美しさに感動!
建物も素晴らしいけれどお庭も美しい…建物の前に造られた池に建物の姿が映り、周辺の景色と建物の調和が計算され尽くしていることに驚きます。
藤原頼通は、当時の人が思い描いていた「極楽」の世界を表現するために鳳凰堂を建立したのだそうです。当時の建築技術を忠実に再現してお色直しされた鳳凰堂を眺めていると当時の人の美的感覚の素晴らしさ、心の余裕が感じられます。
平成の大修復にあたり、長年の経年劣化をふまえた侘び寂びを表現するのか、それとも新築当時のきらびやかな姿を忠実に再現するべきなのか色んな意見が飛び交ったそうです。私個人的には当時の人がどんな色を好んでどんな技術を持ち、どこまで細かい表現をしていたのか、最初に人々が作ろうとしていたものはどんなものだったのかを知りたかったので「金ぴかでよかったー!」と思いました。
宇治といえばお茶。拝観後、鳳凰堂の入り口向かいのお茶屋さんでティータイム。抹茶ぜんざいが美味でした。
ところで鳳凰堂のもう一つの見どころは平等院ミュージアム鳳翔館。近代的な建物が上手く周りの空間に溶け込み、辺り一帯は鳳凰堂を中心に史蹟名勝に指定されているそうです。
展示内容や展示方法が斬新で素晴らしく、一見の価値あり。昔の建築と現代の建築双方の美しさを一度に味わえるのも平等院鳳凰堂の魅力だと思います。
これから全盛期を迎える京都の紅葉見物のついでにちょっと伏見・宇治まで足を伸ばしてみませんか?