お庭のガウディ

2017年1月20日
今回は三田市でお世話になりました リガーデン(駐車場拡張)をご紹介させて頂きます。
施工前の写真です。
当初は階段幅が広く、ブロックも道路際まで出てきている状態でした。
植物たちもかなり繁り、少し風通しが悪いような感じがしますね。
リガーデンで大切なことは、あたり前の事ですが生活されているお客様に出来るだけご負担をかけないように
する事です。撤去工事やすき取り作業が終わったら、まずは毎日使う階段作り。
階段が決まったら次は門柱施工に入ります。この位置が大変重要になって来ます。
「なぜこのお庭、居心地がいいんだろう」とか「この外構はしっくり来るんだろう」なんて
思われたことはないですか?そんな時は必ず、一つ一つのパーツの高さや幅が良かったり、色の合わせ方が抜群だったりします。それと忘れてはいけないのがパーツ同士の間(ま)、あいだ、間隔。
これは、残念ながら教科書には無いですね。そのヒントは龍安寺石庭に隠されているのかもしれません。
さあ、ここからがガウディの登場になって来ます。
「ただ石を使っているいるだけじゃないか」と思われるかもしれませんが
今回は土の土留に錆石を使いました。
石の力はほんと凄いですね。使い方によっては100万、200万と価値が上がっていきます。
またその石を使いこなすことが出来なければ100円・・・200円の価値にしかなりません。
石の裏側には石垣を崩れにくくするために、補強鉄筋を入れています。)
これが上から見た補強鉄筋の写真です
ここからが完了写真です。
最近、このような石でブロック形状の商品も流通していますが、こちらは一個一個現場で合わせて
加工した物です。どうしても下から積んでいきますと一番上の石が小さくなりがちですが、ところどころ
ナチュラル感を出すために大き目の石を入れています。
玄関の前に少しかかりますが、なんとか臨時の車スペースが確保出来ました。
門柱、石垣、樹脂フェンスの関係……高さ、幅、色合い、間(あいだ)
しっくりと落ち着きのあるおさめ方をする一つに
石垣が門柱より約10cm入り込んでいます。
石垣と樹脂フェンスの間に植栽スペースを設け、お互いがより引き立つよう設計されています。
プロキャメラマンの用にローアングルでせめて見ましたが……
機会があれば写真講習会に是非行ってみたいです。
石の値打ちを上げるには職人さんの粘り強さ、今は聞かなくなりましたが我慢、辛抱が
必要になって来ます。楽をすればお金も安く工期も短くてすむのですが。そう言う訳には行きません!
10年後、20年後味わいが出てくるためにも根気よく、時間をかける事が重要です。
自然発酵のパンと同じ用に時間がかかり、お段もお高いですがくせになる。なぜか、あきが来ない
この植物たちも今年の8月頃にはかなり生長していますので、また少し違った空間、
間(あいだ、ま)ができあがってくると思います。三年後が完成形です。