京都「青蓮院」の襖絵とお庭

2019年12月9日
冬の訪れを感じる先週末、京都観光に行ってまいりました。
前々から訪れたいと思っていた天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡「青蓮院」に今回やっと行くことが出来て気分も上昇。
青蓮院といえばこの青い蓮の襖絵が印象的ですが、それにもまして広い境内に作られたお庭は変化に富み、とても見応えがあります。
青蓮院は古くから皇室との関りが深く、代々皇族が住職を務めたことでも知られている格式の高い門跡寺院です。
主庭は、室町時代の相阿弥の作と伝えられ、粟田山を借景にしてその山裾を利用した幽邃な趣の池泉回遊式のお庭です。
池を泳ぐ色鮮やかな鯉たちもお庭の景色の一部として絵になりますね。
冬の訪れを感じる寒い日でしたが、なんとか紅葉に間に合いました。
ふすまを背にして建物の中からお庭を眺めます。
建物内部から眺めたお庭。粟田山を借景にして巧みにデザインされた庭園です。
現代アーティストの木村英輝氏によって手がけられた襖絵、本来伝統的な襖絵は本金や岩絵具、漆といった伝統画材を使いますが、この絵はアクリルガッシュとネオカラーと言う現代の画材で描かれているそうです。
しばし青蓮院のお庭を堪能した後は一路西陣織会館と織成館へ移動。
西陣織会館では毎日着物ファッションショーが開かれているのですが、そのショーで見た着物が偶然青蓮院の蓮の色と同じブルーでとてもきれいでした。
「西陣に行く」というと宿のスタッフの方には「結構マイナーな場所に行かれるんですねー」と言われてしまいましたが、日本の伝統工芸を存分に味わえるとても良いところでした。
最後は錦小路市場で桝悟の京漬物と卵焼きを買って帰途へ。
お寺有り、伝統工芸有り、美味しいもの有り・・・やはり京都は世界に誇れる魅力的な街ですね。またすぐに行きたくなりそうです。ちょっとマイナーですが「もう京都の有名所は堪能した」という方にはちょっとマイナーな西陣織会館や織成館もおすすめです。
青蓮院門跡
住所:京都府京都市東山区粟田口三条坊町69−1
拝観時間: 9:00~17:00(16:30受付終了)
拝観料金: 個人:大人500円 中高生400円 小学生200円 団体
西陣織会館
住所:京都市上京区堀川通今出川南入西側
開館時間:AM10:00 ~ PM5:00 (11/1 ~ 2/28) AM10:00 ~ PM6:00 (3/1 ~ 10/31)
休館日:12/29~1/3
入館料:無料
織成館
住所:京都府 京都市上京区浄福寺通上立売上る大黒町693
開館時間:火曜日~日曜日 10:00 ~ 16:00
休館日:月曜日(祝日の場合は開館します)
入館料:大人500円 高校生400円