バラの選び方

2020年7月1日
この春はコロナの影響でSTAY HOMEとなってましたので、お庭で過ごす時間がいつも以上に多かったのではないでしょうか。
桜が終わり、梅雨に入るまでの2か月ほどはガーデニングのベストシーズンでした。
皆様は楽しまれましたか??
コロナの心配でそれどころではなかったかもしれませんが
アメリカの絵本画家で、ガーデナーとしても有名だったターシャ・デューダさんは
花々の咲き乱れるこの時期を「輝きの季節」と表現されていました。
なんて素敵で、ピッタリの表現!!
やわらかで心地よい日差しがさす中の植物のお手入れはとても心地よく、私も大好きです。
そんな輝きの季節に咲くお花の中で特に人気が高いのは、やはりバラではないでしょうか?
でも、育てたことのない方にとっては「他の苗に比べてお値段が高いし、枯らしてしまったら嫌だし、なんだか難しそう…」と手が出しにくいのも事実だと思います。
そこで今回はバラのポイントについて書かせていただきます。
バラを育てる上でのお手入れは、大きく分けて3つ。(あくまで個人的な意見ですが)
1 花後と冬の肥料(花後と1月~2月の間の計2回)
2 冬の剪定(冬の肥料と同時期にバッサリ切る)
3 薬剤散布(我が家はつぼみの付き始めるころに1回だけ)
これだけで、うちでは10年以上きれいな花を咲かせてくれるので、たくさん育てるのでなければ初期投資もお手入れの手間のそれほど負担にはならないかと思います。
でも、実際に育てた方が管理が難しいと感じてしまう点はここがまちがっているからかもしれません!!
適した場所に、適したタイプのバラを植えていない
これに尽きるんじゃないかと思うのです。
バラを買いに行って一番に見るのは花の色や形、香りだと思うんですが、一番大事なのは樹形です。
バラの樹形には大きく分けて4つがあります。
1 ブッシュローズ (木立ち性 直立~横張りまでいろいろ 中輪~大輪)
2 シュラフブローズ (半ツル性 長く枝を伸ばして短めのツルバラとして育てることも、短く剪定して木立ちとして育てることもできます 小輪~大輪)
3 クライミングローズ(つる性 小輪~大輪)
4 ミニバラ (木立ち性 直立~横張りまでいろいろ 小輪)
上の4番ぐらいは、春の園芸店に行けば見た目で何となくわかるので間違えないと思いますが
各品種の中でも確認のポイントになってくるのは「直立か、横張りか」
スペースのあまりないところにブッシュローズの横張りタイプや、剪定をしないつもりなのにシュラブローズを植えてしまうと
「大きくなりすぎて困る」となります。
また、鉢植えでオベリスクを立てて育てたいのにクライミングローズを植えてしまうと長くなりすぎで枝の行先に困ってしまいますので
選ぶならシュラブローズがおススメです。
そして、クライミングローズはシュート(来年の花付きのメインになる新しい枝)の延びる長さが1m~7mと品種によって差が大きく、
枝の太さによってもアーチのように曲線に沿わせやすいもの、枝が長いので壁面やフェンスに向いてるものがあるのできちんと適材適所を選ぶようにすると
失敗が減りますので、ネットを活用して探してみてください。
そして大切に育てたバラを飾ったり
それを眺めながらおやつを食べたり
こんな些細な幸せのある日常が、はやく世界中に戻ってきますように。