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インドネシア①

総務部  清田 哲生   

2014年から2018年までインドネシアに仕事で滞在しておりました。

その当時ことを数回に分けて振り返ろうと思います。

【インドネシア】

1万7000を超える島からなる世界最大の群島国家。(日本は1万4125の島)

首都はジャカルタ、有名な観光地はバリ島、ジョグジャカルタ。

ASEANの盟主でASEAN本部はジャカルタにあります。共和制国家。

面積 190万k㎡ 世界 14位 (日本 37万k㎡ 62位)日本の約5倍

人口 2億7000万人 4位 (日本 1億2500万人 11位) 日本の約2倍

GDP 1兆4000億ドル 16位  (日本 4兆2300億ドル 4位) 日本の0.33倍

面積は日本に比べ約5倍で人口は約2倍ですから、

日本ほどの密集度はないように感じますが、都市部に人が集まりすぎて、

ジャカルタ等主要都市はとんでもない密集度、交通渋滞になっています。

特に首都であるジャカルタの人口の過密化は酷く、交通渋滞、大気汚染、

地下水の過剰摂取により地盤沈下等が問題になっています。

問題解決のため首都はジャカルタから、オラウータンの生息地であるカリマンタン島の東部に、

移転することが発表されています。

人口は約2倍なのですが、年齢別の分布図は全く異なります。

日本は高齢化社会ですが、インドネシアは若年層が多いです。

形で言いますと、逆三角形と三角形になります。街中は若者が圧倒的に多く、とにかく活気があります。

私が住んでいた場所で当時は、ワーカー(工場労働者)の平均月収が約2.5万円、

ジャカルタは高く約3.5万円でした。今はかなり高くなっています。年々上がっているようです。

昭和の高度成長時代のようなことが、現在インドネシアで起こっています。

お気づきだと思いますが、月収3.5万円では車は買えません。

日本企業(トヨタ、ホンダ等)の多くが進出しており、インドネシア企業と合弁で会社を設立しています。

自国保護のため海外企業の単独での存在は認められていません。(中国のように)

海外からの輸入ではなく、インドネシアで合弁企業により車、バイクが製造されていますが、

それでも車は300万円以上、バイクは15万円以上でした。

平均給料が日本の1/8ですので、感覚的には日本人が車を2400万円以上、

バイクを120万円以上で買うことになります。

120万円でも高価ですが、みんな無理をしてバイクは持っていました。

バイクは125ccのスクーターが多かったです。

公共交通機関は発達しておらず、バイクがなければ移動手段は、

乗り合いバスしかありません。

若者でお金がある人にはKawasaki ninja 250 が人気でした。約50万円しました。

ただ、車を持っている人は皆無です。富裕層しか買えません。

一般の人のバイク、富裕層の車、そして物流関係の車が道路を走っています。

今現在、すでに交通渋滞が発生しています。給料がどんどん上がり、

一般の人が車を買える時代になった将来はどうなるか・・・・?。

首都移転は大変なことですが、移転しなければ将来首都が機能しなくなるでしょう。

バイクの交通マナーは悪いです。しかし車のマナーは日本以上に良かったです。

運転技術も平均的にかなり高かったです。

富裕層は運転手を雇っている場合が多く、運転手を職業とする人がクビにならないように、

丁寧に運転していたからではないかと思います。

私が住んでいたのは、ジャワ島の真ん中辺り、セントラルジャワのスマランです。

スマランの南にはジョグジャカルタがあります。首都のジャカルタはジャワ島の西部、

バリ島はジャワ島の東側に位置します。地図の一番左側、ジャカルタの斜め上がシンガポールになります。

また、地図右側が首都移転予定の場所になります。

民族は多様で、総人口の4割を占めるジャワ人が最多の民族であるものの、

スンダ人、ブタウィ人、マドラ人等1300以上の民族が存在しています。

どこがどう違うのか、この人は何人なのかは当然私には分かりません。

宗教は国民の8割がイスラム教を信仰しており、キリスト教やヒンドゥー教、仏教、

儒教の信仰者も共存しています。バリ島はヒンドゥー教徒が多いです。

日本と違い必ず1つ宗教を選ばなければなりません。

よく宗教のことを聞かれたことがあります。

「日本人は無宗教の人が多いよ」と答えると、毎回おかしな顔をされました。

1日5回もお祈りをするイスラム教徒にとって、

無宗教の人がいることが理解できなかったようです。

ましてや、「日本人の多くはクリスマスを祝い、除夜の鐘を聞き、初詣に行く。」

という説明には目が点の状態です。

飛行機で書く搭乗カードにも、どの宗教なのかを書く欄があります。

初めは何を書く欄か分からなかった記憶があります。

また、キリスト教徒の彼女のためにイスラム教徒から改宗した知人がいました。

改宗がどれくらいの大変さかは分かりませんが、

日本とは違う大変さがあるなぁと感じていました。

言語はインドネシア語になります。マレー語をもとに作られた言語になります。

インドネシアはオランダ統治時代がありますので、

ABCの発音はエービーシーではなく、アーベーチェーです。

ジャワ島ではジャワ語が一般的に使われています。

テレビやビジネスではインドネシア語が使われていますが、普段はジャワ語が多いです。

ジャワ語はインドネシア語とは全く違います。

インドネシア語を現地で勉強していましたが、横で普通にしゃべってるジャワ語は、

ほとんど理解できませんでした。

インドネシアにいながら、インドネシア語を聞く機会が少ない!?

ジャワ語を勉強したほうが良かったかもしれませんが、

公用語ではないし、勉強するための本も当時はなかったと思います。

インドネシア語の本も当時は良いものがありませんでした。

今回はここまでとします。

次回からも、思い出しながら書いていきます。

宜しくお願い致します。